2025年(令和7年)9月26日(金)、千葉県柏市アミューゼ柏にて第10回経営者セミナーを参加者28名で開催しました。
つくば農場HACCP研究会会長峯苫稔三が開会挨拶を行った後、農場HACCP認証主任審査員の萩原茂紀様に来賓挨拶を頂きました。
記念講演では「小規模農場の良さを活かして好成績を目指す」をテーマに北海道農場HACCP研究会会長で有限会社高橋畜産取締役の高橋佐和子様に講演して頂きました。

講演の内容のポイントは以下の通りです。

  1. 旧コンべ農場では数種類の抗菌薬を使用する中で耐性菌ができて事故が増え続けたため、2018年スクラップ&ビルド方式で豚舎を建替え、SPF農場転換した。
  2. ホクレン獣医師のアドバイスのもと、屋外に簡易ハウス豚舎を建て、子豚をオールアウトしたら、離乳後の事故率半減、発育スピードの上昇、抗菌薬の投与低減の成果あり。オールアウトと衛生管理の重要性を確認した。
  3. 「スリーセブンシステム」の導入で、3週間ごとに種付け・分娩・離乳・出荷を繰り返す生産に切り替えた。全ステージでオールアウトが実現でき、豚舎の空舎期間を長く取り十分な洗浄・消毒を行う。作業集約化で人手も少なく、休みがとりやすくなった。
  4. 農場HACCPで作業の標準化を図り、誰が作業しても同じ完成度になるよう従業員全員で豚の状態を確認し、「質の目合わせ」等の教育訓練を繰り返し行っている。
  5. 生産技術を高め「好成績」を目指し、衛生管理の徹底で「ロス」を最小限にしていく。規格外米、もみ殻の購入、完熟堆肥の供給、週1日の豚肉直売にとどめ、近隣のお店と一緒に地域との関りを重視した小規模経営を展開している。直売販売額は農場売上の約2割弱です。
  6. 作業手順や品質の統一化を目指して作業の標準化を進めつつ、豚個体によりボディコントロール調整を行うなど適宜作業内容を見直している。
  7. 「生産成績検討会」において、外部関係者と一緒に豚の状態とデータを従業員全員で確認していく「目合わせ」が有効な教育訓練となっている。その後の「HACCP会議」では、指摘の項目に対してどうすればよいかと社員の意見を聞き、時間的にできるかを一緒に考えて、決めていく。「言いたいことが言える関係」が良好な職場雰囲気となっている。

以上の取り組みを行った結果、日本SPF豚協会総合生産成績部門最優秀賞を3年連続で受賞されたとの報告でした。

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