2026年(令和8年)9月25日(金)、千葉県柏市アミューゼ柏にて、第11回経営者セミナーを参加者17名で開催しました。
つくば農場HACCP研究会会長 峯苫稔三が開会挨拶を行った。
記念講演では、「農場HACCPプライム認証等について」をテーマに、公益社団法人 中央畜産会 参与 山本洋一様に講演して頂きました。
講演の内容のポイントは以下の通りです。
- 令和8年7月時点の農場HACCP認証農場数は439農場となり、近年は横ばい傾向で推移している。
- 令和8年7月1日に公表された「農場HACCP認証基準」(畜産農場における持続可能性配慮管理認証基準)は、令和9年4月1日から申請の受付を行う。これまでの農場HACCP認証はそのまま存続し、持続可能性に関する基準をオプションとして追加(申請者の任意選択)とする。主要項目は、「労働安全」「環境管理」「アニマルウェルフェア」「人権尊重」の4項目。
- 労働安全:危険な可能性のある作業について、各農場の状況(畜種、飼養規模、機械・設備等)を勘案したリスク評価、その防止対策・実施されている。
- 環境管理:家畜排せつ物、農場で発生する廃棄物及び排出水について、「家畜排せつ物法」「産廃法」「水濁法」等に従い、適正に管理されている。
また、資源の有効利用等の取り組みがされている。 - アニマルウェルフェア:農水省のアニマルウェルフェアに関する技術的指針を理解している。技術的指針(飼養管理、輸送)に関するチェックリストの点検項目の取り組みがされている。
- 人権の尊重:人権尊重に関して意識すべき項目(強制労働・児童労働の禁止、公正な賃金の支払い、暴力とハラスメントの禁止等)を理解し、必要な取り組みがされている。今後は、農場HACCP認証農場への説明会、審査員への審査方法に関する研修会を実施する。
講演後、多くの出席者からの質問に対して、丁寧にコメントを頂きました。
主な質問内容
- JGAP認証農場についてどう進めるのか。
⇒農場HACCPとプライム認証を新規に取得して頂く。 - 今後はHACCPプライムに一本化するのか。
⇒農場HACCPとHACCPプライムと変更していく。
費用が安いのでHACCPプライムに集約していくだろう。 - 都市型農場では、環境管理の家畜排せつ物の利用、堆肥の生産はできず、一定基準で下水に流している。
⇒今後の検討課題となるが、その他の項目で3項目の取り組みで構わない。 - 海外の国での認証制度において畜産物のメリットはあるのか。
⇒価格高で売れているとの報告あり。日本は付加価値をつけづらい。 - 大手量販店の考え方は整理されているのか。
⇒JGAP認証を求めているが、高い値段では買ってくれない。
認証取れば有利販売を掲げていくと失敗してしまう。 - 農場HACCP認証の取り組みをして中断した農場へのアプローチはどうか
⇒経営者が農場HACCP認証で何を求めるのか。あなたの農場は何が弱いですか? 何度も働けていく中で再開する農場も出てきます。 - 農場HACCPの審査は1日で行っていますが、プライムも1日でやるのか。
⇒審査は1日で行うように取り組む予定です。 - 未達項目は未達計画を提出すればよいのか。
⇒アニマルウェルフェアの未達計画を提出すればよいです。改善計画も同じです。
講演者
山本洋一氏