2024年9月27日(金)、千葉県柏市アミューゼ柏にて第9回経営者セミナーを参加者21名で開催しました。
つくば農場HACCP研究会会長峯苫稔三氏が開会挨拶を行った後、来賓挨拶を頂きました。

来賓挨拶として、公益社団法人中央畜産会総括参与・衛生指導部長の向井清隆氏から、農場HACCP認証登録の状況と農場HACCP高度化、関西大阪万博の食材調達に関する情報提供を頂きました。続いて、JA全農畜産生産部鷺谷敏一氏からJA全農グループ事業ネットワークにおける取り組みの報告を頂きました。

記念講演では、赤松ファームクリニック代表で全国畜産マネジメント研究会会長の赤松裕久氏から、「生産性を向上させる農場HACCP、JGAPコンサルティング」について講演を頂きました。

講演内容では、農場HACCPをマネジメントシステムに沿って構築すること、ポイントとして、
①方針と目標を整合させること
②目標を実現する仕組みを構築すること
③記録を検証し、目標の達成度を指標にして、継続的に改善を図ること
を提案して頂きました。

また、マネジメントの目的は働く人を活かすことで自発的に食品安全や防疫に取り組む人材を育成していくこと、そのために従業員ごとに、食品安全、緊急時対応、担当する作業、飼養管理など、一人一人の力量を広く評価し、スキル不足を補う教育訓練を実施していくことを強調されました。

また、JGAP家畜・畜産物は、食品安全、家畜衛生、アニマルウェルフェア、労働安全、人権と労務管理、環境保全を包括したブレの少ない製品認証システムであること、安全で質の良い畜産物の生産、持続可能性のある経営を目指すSDGsと親和性が高いと流通業者(イトーヨカドー、イオングループ等)が注目しているとの報告がありました。

最後に、農場HACCP、JGPの認証はブランド保証でなく、当たり前の品質(安心・安全)を支えるものであること、農場HACCP、JGAPに生産技術を融合できた場合、生産性が向上することを示唆されました。

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